1. 園庭ビオトープ ~ とうきょう すくわくプログラム ~

園庭ビオトープ ~ とうきょう すくわくプログラム ~

園長コラム
  新年が始まり1カ月が過ぎました。子ども達は、活発に遊んでおり、仲間と工夫しながら友達遊びを満喫しています。ぽっくりでいかに早く歩けるかを工夫したり、フラフープをしながら跳んだり歩いてみたり、ゴム跳びで跳び方を相談したりと、一つの遊びを発展させていく子ども達の姿が頼もしいです。
 
 さて、園庭のビオトープが完成しました。東京都の子どもの探究活動「とうきょう すくわくプログラム」の助成を頂きながら作ったものです。ビオトープを新設するにあたり、自然石を積み上げるなどして、爬虫類や昆虫の住処になるような空間、水辺の植物や小さな魚が生息できる空間を意識して作りました。私たちが普段園庭で目にすることができる虫は10種類程度ですが、本来はもっと多くの虫が生息しています。都内の自然環境では仕方がないことかもしれませんが、世の中には多様な虫や自然の生育があることを子どもたちに知ってもらいたいという願いから、ビオトープを作りました。子ども達と一緒になって生態系を考え、自然界への興味を深めていきたいと思っています。興味を持つことは、主体的に調べる、表現する力につながっていきます。ビオトープを通して、自然とのふれあい、生き物の取り扱い、未知なものに取り組む喜び、他者との共有体験など多くの学びを得ていきたいと思っています。
 
ビオトープでの探求活動は、知識を習得することは目的とはしていません。自然界への興味の幅を広げることを目的としているため、正解を求めていきません。個々の意見を尊重しながら、
○どのような魚を飼うかを考える
○魚の変化や周辺の植物の成長を観察する、感じたことを共有する
○季節によってどのような虫が現れるかを観察する、話し合ってみる
○植物の生育環境・成長具合によって、現れる虫はどのように変化するかを観察する、感じたことを共有する
等のことを行っていきます。そこから子ども達の中で気付きや発見が生まれ、学ぶ喜びを感じてもらいたいと思っています。知的活動が多いため、基本は年長児と活動を行っていきます。しかし、興味の持った年中児や年少児もいれば一緒に学んでいくことも考えています。この活動を通して、子ども達がわくわくと心を動かし、すくすく育つ礎となる体験となるようにしていきます。
嶺町幼稚園の園庭が人工的にならずに、地域生態系の大事な拠点となる、人も虫も植物も生活しやすい環境になるのが願いです。
 
「とうきょう すくわくプログラム」 とは
急激に変化する社会において、新たなものを自ら作り出す創造力や、仲間と協働し、問題を解決する力がとても重要になってきます。この「考え問う」という力は、幼児期に遊びや学びに夢中になる中で、様々な試行錯誤体験や気づきを繰り返し、培われていきます。この姿が「探究」と呼ばれ、東京都では、「とうきょう すくわくプログラム」と称して、探究活動を通じて、子どもの豊かな育ちを応援する取り組みが開始されました。
 
園長 齊藤晴彦

2025年1月30日

< ​新年あけましておめでとうございます  |  一覧へ戻る

< 前ページ  |  一覧へ戻る

最近の画像

このページのトップへ

このページのトップへ

動画説明会申込フォーム