1. 父親の子育てについて考える

父親の子育てについて考える

園長コラム
 寒さが身に染みる季節になりました。秋を通り越し冬の訪れを感じます。2学期の行事を通して一回り大きくなった子ども達。園庭では縄跳び、相撲、綱引き、数日かけての泥団子づくり、多摩川では虫取り、ダンボール滑り、様々な鬼ごっこなど、話し合い、助け合いながら遊びこむ姿があります。友達同士で活発に多様な遊びを繰り広げる姿に成長を感じます。明日からは縦割りクラスで音楽会があります。息を合わせる心や自己表現する喜びなど、音楽会を通して心が動き、仲間と一緒に作り上げる喜びを感じる体験につながってほしいと思っています。どうぞ当日を楽しみにしていてください。
 
 時代の変化とともに子育てを夫婦で一緒に行う家庭が増え、役割分担をしながら子育てをされていることと思います。今回は父親の子育てについて考えてみます。
子どもへ向き合う時、大きく分けると言葉で積極的に関わろうとする人と体験を共にすることで関わろうとする人がいると思います。どちらも子どもにとってはうれしいことです。幼児との関わりの中で一つ気を付けて頂きたい点として、子どもの反応を楽しんでちょっかいを出したり、皮肉を言ったり、大人っぽい言葉遊びを楽しんでしまうことです。大人はコミュニケーションの一つとして、子どもも楽しんでいると思いがちですが、子どもの気持ちをいじる対応はあまりよくありません。子どもは大好きな両親の模倣をします。だされたちょっかいを友達にも同じように表現してしまいます。大人は冗談と思いながら行っていますが、子どもはまだその冗談が分かりません。子どもに模倣されてもよい対応を心掛けたいですね。では具体的にどのように対応をすればよいでしょう。
 
○日常会話を広げる
成長とともに子ども達は、会話のキャッチボールができるようになってきます。男性は結果・解決を早く求めがちです。それは社会生活で解決のための方法を常に考えてお仕事をされていることもあると思います。しかし子育てはそれが全てではありません。大人同士の共通の目的・ルールの中で進む作業とは異なります。まずは共感をすることで、自己が認められ、そこから頑張っていこうと感じるのが子どもです。会話の膨らませ方に悩む方は、まずは共感し、同じ言葉を繰り返すことから始めてもよいかもしれません。質問をするのもよいですね。質問をするときは、「今日はお部屋でどんな遊びをしたの?」「今歌っている歌教えてくれる?」など、具体的に質問すると答えやすいです。お父様も子どもの日常の様子は知りたいですから、「誰と遊んだの?」「仲良くできたの?」などと、つい掘り下げてしまいがちです。しかし子どもには話すタイミングがありますから、そのような時はぐっとこらえて、子どもが寝た後にお母さまに聞いてみるとよいでしょう。また、子どもがしっかり答えられなくても責めないようにしてください。過剰な質問は、子どもは萎縮させてしまいます。まずは子どもの言葉に共感し、受け止めることを心掛けましょう。
 
○体験を共有してみる
遊びに行って一緒に物事を体験することは共有です。大人も子どもも共通の目的のもと、心が通い合う体験になると思います。また、出かける以外にも体験を共有する機会はたくさんあります。料理を作る、散歩をする、お風呂に入るなど、日常生活でも一緒にできることはあります。室内や公園で遊ぶことも体験を共有することです。そこから子どもの特性についてもわかってきます。子どもの「したい」に耳を傾け、豊かな体験の機会を設けていきたいですね。
 
○具体的にイメージできるように叱る
叱るときは「○○だから○○してはいけない」と具体的にイメージできるようにしてあげましょう。そして子どもは長く叱られることで、叱られた趣旨が分からなくなってしまいます。長い時間をかけて叱るのではなく、簡潔に伝えることが大切です。ただ一回では分からないのが子どもです。わが子になると感情的になってしまいがちですが、簡潔に伝えられるよう心がけたいですね。
 
 大切なのは、家族で方向性が一致していることです。子どもへの対応に共通点が多いほど子どもは混乱せずに日常生活を送ることができ、思考も整理されます。
各ご家庭教育方針もあると思います。幼児期の対応の参考にしていただけたら幸いです。
 
園長 齊藤晴彦 

2024年11月27日

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