早いもので進級・卒園まで1か月余りとなりました。友達同士で楽しそうに遊ぶ各クラスを見ていると、一人一人の居場所がそこにあり、心地よく過ごす姿をほほえましく思います。年長児は先日、家作りを行いました。小学校に向けて、仲間同士で話し合いながら目的に向かって協力する活動です。言葉だけでイメージを共有しますから、わかりやすく相手に伝える、話を最後まで聞いたうえで、相手もイメージを共有できる言葉のやりとりが必要です。話し合いの時間をたっぷりとることで、お互い納得のできる解決法を探し、共に作り上げた喜びに達成感を持つ姿が見られます。自分のことで精一杯であった年少児の姿から、友達と会話を通して協力できるようになった年長児の成長に、たくましさを感じる活動になりました。
年長児は、いよいよ4月から小学生です。私は学校とは、「学ぶよろこび」を持つ場所であると思っています。大切なのは、周囲のことに好奇心を持ち、知ること・発見することに喜びを感じることではないでしょうか。そして「学ぶよろこび」を持つためには、学校と家庭が一緒になって子どもの背中を後押ししてあげることが大切です。大人が一緒になって考え、話し合い、ヒントを出してあげることで、興味の幅を広げてあげましょう。
○子どもが何を感じ、何に興味を持っているかに目を向けてもらうこと
子どもが興味のありそうな場所に足を運んでみることもいいですね。
○子どもの話をよく聞く、興味を持ったことを一緒になって考えてみること
小学生になると、会話の力がますます育ってきます。お子様とたくさん会話をしていただき、子どもの興味を引き出してあげたり、思考を整理してあげてください。
○何事も子ども任せにしないこと
口頭で「~するといいよ」と言っても、まだまだ自力で行うことは難しいです。大人が一緒に行うことが、お子様自身が興味を持つための第一歩です。
このような過程を経て、子ども達は学びの習慣を獲得していきます。学びは生涯続いていきます。仕事、趣味、子育てなど、多岐にわたります。学ぶ人生とは、自分が豊かになることでもあります。どうぞ周りと比較せず、その子のペースに合わせて一緒に歩まれていって下さい。
在園中、保護者の皆様には多くのご協力をいただきました。心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
卒園児ならび保護者の皆様が
まずますご健康で和やかに過ごされますように、お祈りしています。
園長 齊藤晴彦