新年あけましておめでとうございます。皆さま、和やかなお正月を過ごされたことと思います。今年はうさぎ年です。皆に愛されるうさぎのように、自分の魅力を大切に、明るい年にしていきたいですね。
世間では、行動制限が少しずつ解除され始め、私たちは、「自ら考えて行動する」ことが今まで以上に大切になってきているように感じます。自分たちはどうしたいか、家族としてどうありたいかを対話する良い機会にもなっているのではないでしょうか。
私たちは、この考える力、対話する力の基礎を幼児期に培ってあげたいと考えています。幼児教育要領には、「主体的・対話的で深い学び」の大切さがうたわれています。「主体的」とは、周囲の環境と自ら関わろうとする力です。興味を持ったことに没頭する力です。興味の幅が広がっていくことで、次はどうしたら面白くなるか・興味深くなるかを工夫するようになります。工夫できるようになるということは、考える脳が育っていることでもあります。
また、「対話的」とは、誰と(保護者、友達、保育者、もの、自分)どう関わっていくかです。言葉でのやり取りだけでなく、どう考え、どう行うかも大切です。他者と対話できるようになることだけが対話力の向上ではなく、自らの遊びに向き合う時間も「対話的」と言えます。幼稚園は、面白さ、不思議さ、心地よさなどを感じる時間、チャレンジしたくなるような場面、発見や気持ちが通じ合った時の喜び、皆で取り組む有意義さ・達成感を味わうことなど、多様な状況が生まれる環境です。身近なことに主体的にかかわり、自分の力で行うための対話(考え工夫すること)をしたり、時には教師の力も借りながらやり遂げる過程にこそ、幼児の学びがあります。この学びの時間をたっぷりとることが、将来の勉強に向き合う力にもつながっていきます。探求心を持って物事に取り組む基礎も作っていきます。
明日からは3年ぶりに年長児が雪山合宿に行ってまいります。普段体験できない雪の中での遊び、発見、友達同士で生活する喜び、助け合いなど、1泊2日が体験深い時間になるよう、子ども達と楽しい時間を共有してまいります。
今年も嶺町幼稚園の子ども達が子どもらしい時間を過ごせる環境を保証していけるように、そして保護者の皆様が安心して送り出せる幼稚園であるよう誠心誠意保育に向き合っていく所存です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
園長 齊藤晴彦