1. 年齢別活動に向けて

年齢別活動に向けて

園長コラム
 寒波が訪れ、寒さが身に染みる日々が続きます。先日年長児が雪山に合宿に行ってきました。合宿中は晴天で温かく、子ども達は気持ちよく雪遊びを楽しめました。
新幹線に乗り、上越トンネルという長いトンネルを過ぎると世界が一変します。一面が雪に覆われ、子ども達から歓喜の声が上がります。毎年その声を聞くと、冬合宿に来て良かったと実感します。雪遊びの体験を通して、水分をふくんだ雪が固まりやすいなどの雪の性質を発見し、かまくらや雪だるまの作り方を教師や友達と話す中で知っていきました。動物の足跡を発見しては、雪山に住んでいる動物に興味を持った子もいました。各々に発見を楽しみ、充実した冬合宿となりました。
 
 来週からたてわりクラスは年齢別活動が始まります。この時期に集中して年齢別活動を行う意味合いとして、年長児は小学校に向けて小グループで話し合いを行い、子ども達同士で目標に向かって、思ったことや考えたことを自分なりに話し表現する意欲を育てること。そして、答えを出すことをゴールとせず、相手の意見を聞くことを通して、周囲に興味を持つ心を育てることにあります。年長児は友達に対しても自己表現ができるようになっていますから、もう一歩深めて、話し合ったうえで解決策が生まれる喜び、協力して物事を成し遂げる達成感を、活動を通して味わってほしいと考えています。具体的には、小グループでのグループ作り、グループ名、カレー作りの役割分担、家の作り方などを話し合い、友達の話を聞き自己消化したうえで解決策を考え、皆が納得する方法を、時間をかけて子どもだけで話し込んでいきます。私たちは子ども達の出した答えには、できるだけ否定せず、必要があればアイデアを提案していきます。自己決定が受け入れられる喜びから、また新たなアイデアを考える、そういった繰り返しを積み重ねていきます。
 年中児は、普段の年長児が間に入ってくれたり、模倣をすることで安心して過ごせる環境から、同年齢の仲間だけで過ごすことで、自ら主体的に考え行動する体験を積み重ねていきます。年中児は、ごっこ遊びの最盛期ですから、活動中はファンタジー豊かな遊びが多く展開されます。遊びの役になりきっている分、「こうしたい」という意志が明確にあり、お互いに思いをぶつけながら、けんかも増えてきます。そのようなときに、遊びのイメージを共有し、新しい発見ができるような建設的な提案を大人がすることで、友達遊びを豊かに発展させていく方法を学び、子どもたちが自然にコミュニケーションを楽しいと思えるような時間を作っていきます。また、お店屋さんや水族館を作り、年少児や海組の子を招待することで、言葉や行動を通して相手を思いやる体験も積んでいきます。
 卒園・進級前に同学年の仲間と年齢相応の体験を積み重ね、4月からの新たなステージの準備をここで行っていきます。
 
 今週末は年少児のお楽しみ会があります。お楽しみ会に向けて昔話のライゲンに取り組んでまいりました。「見せる」のではなく「その瞬間を楽しむ」ことを大切に、各々ライゲンを楽しんでいます。クラスで同じ活動をすることで、一体感も生まれてきました。
 どうぞ、楽しみにしていてください。                 
        園長 齊藤晴彦

2023年1月27日

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