今年度の海組は、9月から7人でスタートしました。
さて、今年の子ども達はどんな事が好きなのか、どんなことが得意なのか、園庭で子ども達の動きを観察していると、フラフープに入って、繰り返し走り回って楽しむ姿がありました。そこで、翌月の運動会の個人種目のスタートは、担任とフラフープ電車に乗って勢いよくスタートすることにしました。そのあとも、子ども達の動きをヒントに、
跨ぐ、上る、滑り降りる、といった動きを取り入れたプログラムになりました。
夢中になって遊んでいると、そこにはリズムが生まれます。リズムが心地よく繰り返されると、よりダイナミックな遊びに発展していったり、遊びに変化をもたらします。
フラフープ電車も、今では紐で連結させ、「後ろに乗ってください!」と保育者や友達に声を掛ける子もいます。二人で歩調を合わせないと、うまく進めず転んでしまう事もあります。うまく呼吸が合い始めると、喜びや楽しさが増して更に遊びが発展していくのです。
リズムに助けられ、ルールや秩序を体得する場面もあります。室内でトランポリンをする事があります。慣れた具合で軽やかに跳ぶ子、トランポリンが沈むのを足の裏でしっかりと感じたい子、足元がグラグラするのを楽しむ子、跳びあがるタイミングを見計らって一生懸命な子…とその様子は様々です。一度跳ぶと、もう一度やりたい!と思うトランポリンの楽しさ。皆がやりたいと集まると、ついつい「順番!」と整列させることに気持ちが忙しくなってしまいそうです。トランポリンの周りに椅子を並べてみました。「椅子に座って、上履きを脱いで椅子の下に入れて準備しておこうね。」とだけ声を掛け、♪いちじくにんじん~の数え歌を、皆で歌いながら、最後の○○ちゃんと交代♪の声掛けを合図に、隣に座っていた子へと順番が巡っていくリズムができました。
歌って待つのも楽しい、友達が跳ぶ様子を見ても楽しい、自分の順番が目に見えて分かって、近づいてくるのも楽しい。
園生活の中で、リズムを大切に、今日も子ども達が安心して遊び、学び、体験、挑戦していける時間をたっぷりと確保してあげたいです。
海組担任 岸 有里