青葉若葉の輝きに満ちた季節となりました。園庭のばらの木に鮮やかな花が咲き始めました。先日は、庭の青梅をみんなでもぎ取り収穫し、ジュース、ジャム作りを心待ちにしている子どもたちです。
入園から2ヶ月。園生活にも少しずつ慣れ、年少児の土手散歩が始まりました。心地よい風を感じながら、友だちや教師と手を繋ぎ歩きます。今日はどんな虫や鳥に出会えるかな?蒲公英咲いているかな?と胸を弾ませ、思いっきり芝生の上で寝転びいろんな形の雲を眺めたり、不思議な動きのミミズをじっくり観察したりとゆったりとしたリズムの中過ごしています。
週に1度の水彩も始まりました。白い水彩紙に色を思い思いに描いていきます。力強く色を置いていく子、そーっと慎重に優しく色を重ねていく子、もくもくの雲みたいだな〜とイメージを膨らませながら描く子。同じ色でもそれぞれの描き方や色の感じ方の違いが表れ、内にあるものが解放されていく様な豊かなひとときです。
室内遊びでは、一人一人のしたい遊びやイメージがしっかり出来てきています。椅子や衝立を小さな手で自分たちで運びながら「ここは私のお店!」「僕たちのお家にする!」と作ります。そこへ教師が「玄関はどこですか?」「カーテンは何色にする?」「お店の今日のおすすめはなんですか?」「持ち帰りの袋はありますか?」…とよりファンタジーが膨らむ様に入っていきます。沢山の閃きの中、いろんな大きさや形、素材の玩具をその遊びで見立てる力が湧いていく姿に1日1日の成長を感じます。思いっきり遊んだあとの片付けも、遊びの延長。「私はお皿屋さん。僕は〇〇くんと栃の実屋さんするね!」と楽しみながら行なっています。
年少児は、毎日の心地よい同じリズムの中で生活を体得していきます。そしていろんなことに気づき、自分でできることの喜びを感じます。少しわからなかったり、困ったりしたら「手伝って。」と教師に声を掛け共に覚えていきます。これから、泣いたり笑ったりたくさんの経験を共にしながら心も体もぐんぐんと伸びていきます。その時に合った声かけや、遊びの発展の提案をしながら、今後も安心して過ごしていける様、努めて参ります。
星組 加納 みのり