1. ご入園・ご進級おめでとうございます

ご入園・ご進級おめでとうございます

園長コラム
 皆様、ご入園・ご進級おめでとうございます。
 幼稚園は、子どもたちにとって社会生活の第一歩です。教職員と一緒に生活することに安心感を覚えることから始まり、友達と一緒に遊ぶ喜びを感じ、仲間と一緒に物事を成し遂げる達成感や満足感を得ていきます。幼稚園生活の中では、面白さ、不思議さ、心地よさなどを感じる時間、チャレンジしたくなるような場面、皆で取り組む有意義さを味わうことなど、多様な状況が生まれます。一人一人と丁寧に向き合い、その子らしさを表現できる場面を大切にしていきます
 その子らしさとは、「自分の思うことを言動で素直に表現できる力」です。周りとの比較ではなく、自分がこうしたいと思える意思力です。そのためにも、「私」がしっかり受け止められる関係性を大切にしたいものです。ありのままの自分を受け止めてもらえることで、自分は自分で良いのだと感じ、素直な自己表現ができるようになります。
 
 幼児が生き生きと自己表現する場所は、まさしく自由遊びです。当園では自由遊びを主体とした保育に力を入れています。入園したての子が、自然木の積み木を何回も積み上げて遊んでいたところから、積み木をパンに見立て、ついたてに並べてお店屋さんをするようになります。積み木は、料理の具材になり、宇宙船のボタンになり、携帯電話にもなります。日々の遊びを通して、おもちゃを自在に見立てられるようになります。見立てる力がつくことは、創造力が豊かになり、相手の気持ちを想像できることにもつながります。毎日没頭して遊びこんでいきますから集中力も身につきます。年長児になると、舟作りや毛糸を紡いで作る織り機など、一か月かけて作る製作にも主体的に最後まで集中して取り組めるようになります。
 
 上述は一例ですが、嶺町幼稚園の遊びでは多くの力が身についていきます。好きな場所で好きなように遊ぶだけでなく、毎日室内で一定時間工夫しながらじっくりと遊ぶことに意味があり、その地道な積み重ねが子どもの創造力を豊かにしていきます。そしてゆっくり、じっくり、丁寧に関わって身に付けたものこそ、生涯にわたる知恵になります。ゆっくりだからこそ「発見するゆとり」や「夢中になる喜び」、「心の動き」をたっぷりと体験でき、それが情緒の豊かさ、子どもの可能性を広げていきます。一人一人の時間を大切に、誠心誠意子どもたちと向き合ってまいります。
 
 子どもを中心に、ご家庭と教職員が明るさを持って支えながら、幼稚園生活を送って参りましょう。
園長 斎藤晴彦

2022年4月 9日

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