4月に種蒔きをした藍は、毎日子どもたちに見守られて 6月には30cm程に伸び、葉を広げました。年少クラスでは、6月初旬にその藍を用いて たたき染めを行いました。
晴天時の外遊びに 藍の葉を3枚選び、両手で優しく摘んで 絹のコースターの上に並べて幅広のテープで固定し、木づちで葉の上を叩きます。左手で布を押さえながらゆっくり叩く子、1枚の葉を集中して叩く子、友だちが作っているのを傍でずっと見ている子、5・6回叩いたら「おしまい」と言い 遊びに行く子、 それぞれの意思の関わり方が観られました。
その後 お日様の光に30分程当てて、色を定着させてからテープを外し 葉を落としながら石けん水で軽く洗いました。「ぎゅっと絞って パーン パン!」と手の平に布を広げて叩くと 皺が伸びます。その「パーン パン」が楽しくて 何度も叩いてアイロンをかけたように仕上がった子もいました。木陰に干しながら、外遊び。時々ふと思い出して見に来ては「はっぱだねー」「あいがついたねー」「お母さんに見せるー」ベンチに座ってコースターが風に吹かれて揺れるのを、体をゆらして眺めている子もいました。
持ち帰る時の子どもたちの嬉しそうな表情、きっと大切に飾ったり 使い続けることでしょう・・・。年少児に合った 単純で 実感できる活動になりました。
翌日には、室内遊びで「たたき染めごっこ」が始まりました。
又、健康診断の翌日には、お医者さんごっこがあちらこちらで始まったり、
休日に魚釣りに行った子が、月曜日に魚釣りごっこを始めて 焚き火をして
バーべキューパーティに何人も参加したり、生活体験がすぐ遊びに再現されます。
これからも園での様々な体験を通して 子どもたちの意思、ファンタジーの力が
活発に発揮されますように 傍で見守り、導いていこうと思います。
虹組 担任 川井美登里