雨が多くなり、蒸し暑い日が続くようになってきました。子ども達は汗をぬぐいながら、毎日元気に走り回っています。縦割りクラスでは、オアフクラブのプール活動にも行き始めました。年中児は水の中で動物になったり、コーチに手を持ってもらいながら長い距離をジャンプしたりと、プールを広々と使って水に親しんでいます。年長児は、腕に浮き輪をつけて皆で手をつないで輪になり、深めの場所を移動したり、高い位置から飛び込みもしました。「楽しい」「キャー」など、思い思いの声を上げながらダイナミックな水遊びをし、とても快活な体験になっています。
先日縦割りクラスの子が中当てをしていました。中当てとは、円の中で逃げている子を円の外の子がボールを投げて当てるゲームです。当てられた子は外に行き、最後に中にいれば勝ちです。先生が主導で始めると、興味のある子が集まってきます。縦割りクラスですから、年長児と年中児では理解度・興味の幅も異なります。年長児は、「最後には中にいたい」、「自分が当てたい」という意識が強いですから、外でのボールの取り合いから始まり、バウンドしたからセーフなどルールをもってゲームに熱中します。けんかも起きますが、教師が仲介し、解決策を探りながらゲームを進めていきます。年中児は、一緒に行っている時間が楽しい様子で、円の中を走り回ることを楽しんだり、円の外から年長児の姿を笑顔で観察する子もいます。
集団ゲームからの学びは様々です。繰り返し行うことでゲーム性の面白さを実感する理解力、より優位な方法を考える思考力、仲間と一緒に協力しながら行う満足感や達成感、話し合いを重ねるごとでの言語力や関係性のとり方、体の動かし方など多様です。今は教師が中心となって行うことが多いです。大人が入ることで、自分流であったり一辺倒な遊び方にならず、みんなが気持ちよく参加できる遊びになります。それが積み重なってやっと2学期には、子ども達だけでも行えるようになります。
鬼ごっこや、山づくりも同じで、面白そうなところへ集団ができる姿が多くみられるようになってきました。年長児は子どもだけで遊びが成立するようになり、話し合いながら目的に向かっての役割を担っていけるようになってきました。年中児は共通ルールを理解し守れるからこそ楽しいと思い始め、集団で遊ぶ姿が増えてきました。年少児は、教師や友達と一緒に走っているだけでも楽しい様子で、園庭を駆け回っています。楽しそうな遊びをしている横で同じような遊びを並行して行っている子も多くいます。
子どもによって興味関心は異なります。夢中になっている時間を大切にしながら、その子の成長に併せて、一人遊びの見守りと集団遊びへの声掛けを行っています。
園長 齊藤晴彦