2021.2.25

担任コラム
 園庭の梅の木に蕾が沢山なり、お花が次々と綺麗に咲いてきました。梅の香りに癒され、冬の寒さから段々と春の訪れを感じます。
 
 一月下旬に年少児はお楽しみ会を行いました。担任が物語を選び、ライゲンにしたて表現遊びを朝の集会のあと二週間ほど子どもたちは楽しみます。最初は担任を見て興味深くじっくり見ている子や見よう見まねで動く子、「このお話しってるー!」と浦島太郎や亀になりきる子。それぞれに物語の世界へ入っていきます。ライゲンの中で村の子どもたちが亀をいじめている所はとてもリズミカルで子どもたちの中にすぐに入り、笑いが必ずおきます。その後、浦島太郎は村の子どもたちを止め、亀は喜んで海へ帰っていきます。星組の子どもたちも亀になりスイスイと気持ちよさそうに泳ぎます。最後に浦島太郎は玉手箱を開けてしまい、おじいさんの姿になってしまう所も、子どもたちは腰を曲げ杖をついたように一人ひとりがおじいさんを表現します。一週間続け、二週目になると子どもたちは自然と歌や動きを覚え、身振りも大きくなります。ふと歌を口ずさんでいたり、散歩の途中、長めの枝を見つけると「白髪のおじいさんになってしまいましたとさ」とライゲンと結びついたり、、子どもたちは物語に親しみを持ち、楽しさを味わっていきました。
 さて、お楽しみ会当日は、発表会という場ではなく、普段の保育の延長で自然なかたちでライゲンを保護者の方たちに見て頂きました。普段と違う保育室や雰囲気に少し緊張した様子も見られましたが、一人ひとりの表現のかたちがとても良く見られました。
この三学期という時期に一緒に過ごしてきた担任や友だちと安心感を持ち一つのことをやり遂げたということは大きな自信になり、その後クラスの深まりも一層感じられるようになりました。
 
 さて今年度も最後の月となります。年少児にとっては初めての集団生活を過ごした一年でした。最初は不安だった子どもたちも今では自分で出来ることが沢山増えました。
遊びでは、友だち同士で遊びを工夫して広げ、身支度では一、二学期難しかったボタンやファスナーが一人で出来るようになり日々の保育の中で子どもたちの成長を感じています。残り少なくなった星組の子どもたちと一つ一つの時間を楽しみ、大切に過ごしていきたいと思います。
 
星組担任 森谷 かんな 
 
 
 寒さのなかに春の訪れが聞こえる今日この頃。子どもたちは春の足音を五感で受け取ります。「梅の花の匂いっていい香りだなぁ。」「ダイコンの花が咲いている!」
「今日はあったかくて気持ちがいいから、お庭でお弁当を食べようよ!」
子どもたちの言葉を聞くと、この瑞々しい感性を大切にしたいなぁと改めて思います。
 
 さて、2月は3週間の年齢別活動がありました。ごっこ遊び最盛期の年中さんは、
ままごとや基地ごっこ、船乗りごっこ等あちらこちらにイメージの世界が広がります。頼もしい船乗りになったり、シルクを纏ってドレスに見立て、優雅なお姫様になったり…。
仲良しの友だちと想像の世界を楽しみました。
また、ふとした交わりから新しい友だちが出来た子もいます。一緒についたてを運んだこと、お弁当を隣で食べたこと、散歩のときに手を繋いだこと…。日常の些細なことが一人ひとりの世界を広げていきました。
 
そうして広がった友だち関係の中から様々な刺激を受けた年中さん。折り紙が得意な子は
「こうやってアイロンをするとピンってなるよ!」と教えたり、お弁当包みに苦戦している
友だちをみて「手伝ってあげるよ!」と声を掛けたり…。藤色さんへのプレゼントを
ラッピングする際、蝶々結びにも挑戦しました。始める前は
「やったことないし、難しいから出来ないよ…。」と呟いていた子も、教師と共に指先を動かし蝶々結びが出来ると、「なんだ!簡単に出来ちゃったよ!」とはにかんだ笑顔を覗かせました。
 
この3週間で年中さんたちは、様々な経験を重ねました。出来なかったことが“出来る!”になることで自然と自信が付き、遊ぶ姿も一層伸びやかになっていきます。
そして出来ないことを出来るようになるぞ!という挑戦心もくすぐられました。
たくさんの刺激を受け、友だちと遊びを深めた3週間を経て、いよいよ年長さんへ向かうラストスパートの3月が始まります。各クラスに戻った後も、この経験が背中を押してくれることでしょう。
 1つ1つのことに丁寧に向き合いながら、進級に向けて自信をつけて参ります。
 
どんぐりグループ担当 山田 佳澄


 今年は寒暖差が大きい冬でしたが、段々と土手にも春の気配がやってきました。小さく咲いた大根の花に、青いオオイヌノフグリ、かわいらしい桃色のヒメノオドリコソウなどが咲いている様子を見つけると、子どもたちは大喜びしていました。
 
 2月に入ってからの3週間、年長児は「けやき」「さくら」グループに分かれて年齢別での生活を楽しみました。1週目はお店屋さんごっこを行うグループ決めを行います。6、7名の仲間が決まると次はグループの名前、そして「何屋さん」をやるかを決めていきました。あっさりと決まるところもあれば、頭を寄せ合ってじっくりと悩むところもあり、早速各グループの個性が見られました。
 さくらグループは「おはなカフェ」「レインボーおやつやさん」「おまつりやさん」の3つに分かれていよいよ商品づくりです。紙粘土やモール、紙皿、毛糸……など様々な教材を使用して品物を作っていきます。紙粘土を丁寧に丸めてケーキを作ると、絵の具で色を付けたり、花紙を開いてブーケを作ったり、毛糸を麺に見立てて焼きそばを作ったり。子どもたちは想像力豊かに色々なものを作り出していきます。「わなげを作りたいんだけど、どうしよう」と悩んでいる子がいると、「紙皿の真ん中を切れば良いんじゃない?」と隣からアイディアが飛んできます。自分一人では思いつかないものも、友達と相談すれば素敵なものが出来上がります。お互いのアイディアを出し合ってより良いものを作っていく姿は、年長児らしさを感じました。
 そしてお店には桃色さんが買い物に来てくれました。ひとつのお店で一つずつ、商品をチケットと交換します。悩んでいる子には「何が好き?」「どれが良いの?」と背中に手を当てながら、優しく聞く姿はとても頼もしかったです。沢山お買い物をして嬉しそうな桃色さんを見送ると「買って貰えた!」と大喜びの子どもたち。お店屋さん最終日には年長児自身もそれぞれ作ったものをお持ち帰りしました。
 
 3週間がアッという間でしたが、年齢別活動を通して、一人ひとりの成長を感じました。嶺町幼稚園の3年間を通して子どもたちは遊びの中から様々な経験をし、そこから気が付いていく、学んでいくプロセスを身に着けてきました。この経験は小学校へ行ってもきっと生かされることと思います。残り僅かな日々となりましたが、子どもたちが卒園最後の一日まで存分に楽しめるように保育に努めて参ります。どうぞよろしくお願い致します。
 
さくらグループ担当 坪井亜希子


2021年2月25日

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