寒さ厳しい毎日ですが、身に染みるような寒さの中に新しい年の訪れを感じます。
制限のある生活の中で、小さな幸せを数多く見つけることのできた2020年。日々生きていく中で見落としてしまっていた大切なことに、改めて気がつくことのできた年だったように思います。
プレールームにやってくる子どもたちの様子も、6月に見ていた姿とは大きく変わりました。
17時のお迎え後に、子どもが数名となるこあらクラス。1学期は個々で折り紙を折ったり、お絵かきをしたり、膝の上に乗ってお話したり・・・ということも多く、お友達と沢山遊んだ1日の終わり、疲れが見られる日もあったりと、子どもの様子に合わせてゆったりとした時間を過ごしていました。
そして2学期。再び始まったこあらクラスには一回りも二回りも成長した子どもたちの姿がありました。発想力豊かに制作やお部屋遊びを展開させていく年長児。自分の意見を伝えながら年長児についていく年中児。そして初めは1学期同様、教師と遊びながらその様子を見ていた年少児も、今では積極的に遊びに参加し、そこに自分の遊びを足していく様子が見られます。年長児が始めに思い描いていた遊びとは少し違った遊びになることもしばしばですが、そんな年少児を優しく受け入れ、時には優先しながら共に遊ぶ姿を見ることが今では当たり前の日常になっています。個々で椅子に座って机に向き合う時間の長かった夏とは違い、部屋全体をダイナミックに使って教師の助けなしに子ども同士で知恵を出し合い、協力し、時にはぶつかり合いながら絆を深めています。年少児が年中児や年長児から受ける影響は大きく、こあらクラスが年少児1人という日にも、年長児とした遊びを思い出し自分で作り上げてから、教師に声をかけ共に遊ぶようになりました。一方の年長児は、自分ひとりのこあらクラスになると、細かい作業の多い制作に集中して向き合ったり、椅子や机を全て使って部屋に仕切りを作り自分の空間を作ってみたり、と一から自分で考えてそれを形にし、見せてくれるようになりました。
そんな子どもたちのたくましさを見ていると、その成長を近くで見られる喜びを感じると同時に身が引き締まります。1年目の私を気遣って子どもたちなりにいろいろと教えてくれることも多く、その言葉や行動、子どもたちの姿を通して私自身大きく成長させていただいています。
今年度残りの日々も、成長していく子どもたちの姿を目に焼きつけ、1日1日を大切に過ごして参ります。
新しい年が皆様にとって幸多き年となりますように。
プレールーム・こあらクラス担当 杉村朋香