2020.10.28

担任コラム
 金木犀の甘い香りが漂う心地よい秋晴れの季節から、少しずつ冬の澄んだ空気が顔を覗かせる今日この頃。子どもたちの遊びもエネルギッシュな開放感溢れる遊びから、じっくり創り込む遊びに変化してきています。年長児は机や椅子、衝立をダイナミックに使い、海賊船や驚かせ屋敷等、仲間とイメージを共有させて世界観を作り込んでいきます。運動会を経て、友達遊びから仲間遊びへと移行し、話し合いも活発になってきました。年中児は、クラスの中に大好きな友達が出来、「一緒に遊ぶと楽しい!」という気持ちが芽生え、仲良しの友達とごっこ遊びを深める姿が見られます。時折、意見の食い違いや衝突も経験しながら相手の思いに気づく過渡期に差し掛かってきたのだなぁと、成長をうれしく思います。
 
 さて、11月下旬には音楽会という大きな行事を控えております。子どもたちは題材となる物語に素話を通して出会い、ライゲンで全身をつかってじっくり味わった後、劇として役になりきることを楽しみます。光組では、室内遊びの際に布と棒を使って旗を作っていた年長児が、「桃太郎だぁ~!」と見立てたことから、「先生、桃太郎のお話をして!」「僕は鬼の大将をやりたい!」「私はキジになる!どうやって鬼をやっつけるんだっけ?」と、桃太郎の劇ごっこが始まりました。昨年の音楽会を経験した年長児をはじめとして、役になりきって楽しむ子どもたち。片付けが始まっても、「明日は一寸法師をやろうよ!」「ウサギと亀がいいなぁ!」「赤ずきんちゃんもあるよ!」と劇ごっこの話で持ちきりです。子どもたちから自然と物語が湧き出てくる姿から、ご家庭で一緒にたくさんの物語に触れているのだなぁと感じました。物語・メルヘンには昔からの叡智が詰まっています。子どもたちはお話を聴くことでその叡智を心の栄養として吸収します。そして多くの物語に触れ、自分の大好きな物語があるということがこんなにも豊かな心を育むのだなぁと改めて実感しています。
 
 音楽会の劇ごっこの題材の物語は、各クラス担任が子どもたちの姿をみて選んでいます。それはまるで贈り物を選ぶような気持ちです。音楽会を通して、役になりきる楽しさや、仲間とともに創り上げていく達成感を味わっていきます。どんな物語が題材になり、何を演じるのか、どうぞお楽しみに!
 
光組担任 山田 佳澄

2020年10月28日

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