北風に紅葉が舞い、朝晩は冬の訪れを感じさせる季節になりました。
台風の後、土手散歩をひかえ、全クラスで時間配分し 園庭で遊んでいます。
午前中を前半と後半に分けて、登園後すぐに庭で遊ぶ日が週2回程入り、当初は戸惑っていた子もだんだん慣れてきました。
空組では、皆が登園した頃になると、庭に桃色・藤色で並び、年長児代表が人数を数えて、お休みの子は誰かな?と考えます。全員が来た日は、「お休みの子はいないね」と顔を見合わせてにっこりほほえみ、また遊びに戻っていきます。朝の清々しい空気の中で、子どもたちは鬼ごっこ・氷鬼・高鬼・かくれんぼ等、楽しんで走り回っています。
ある日、男児がドッヂボールをしたいと言うので、皆に声をかけて集め、ラインを引いて準備をしました。年長児が中心になって、2人で「グーとパーで分かれましょ」のジャンケンをして決めています。一方が強くならないように、最後人数の調整をして始めます。 ジャンプボールで先攻を決めてスタート!
年長児を中心にボールを投げて当てていきます。ある年中児はボールが当たらないように逃げるというより、誰かの側にいると安心という気持ちがあるようで、数人で固まってじっとしている子もいます。すると、どんどん当てられて外野に行くことになります。ただ、回を重ね実際に動いてみることで、ルールが分かっていき、逃げる子が増えていきました。
ある年長男児は、ボールが当たらないように逃げたり、ボールを受け取って投げるというルールは分かっているのですが、体が動かずに毎回当たって、外野行きになっていました。しかし、4回目のゲームの時に ボールをよく見ていたようで、身をひるがえして逃げる事ができました。私も「よく逃げたねー!」と声をかけ、その子もにっこり嬉しそうな表情をしていました。
また、ある年中女児は、初回 ボールが当たると泣いて落ちこんでいたのですが、2回目の時には ボールが当たっても「当たっちゃったー」と言い、照れ笑いをしていました。
子どもたちは、回を重ねるごとに、どう動いたらいいかを学び、上達していくのだと改めて感じました。
皆でルールを守りながら、1つのゲームを行うことができるのは、運動会を体験して 成長してきたこの時期だからこそ 楽しめる活動です。
これからの寒い季節も、身体を充分動かし、心身共に 力強く育っていってほしいと思います。
空組 担任 佐々木 美登里