期待と不安が入り混じる4月。桃色さんが赤色の時に憧れていた新しい部屋に入っていくと、これからまた一緒に過ごしていくお友達やお兄さん、お姉さん、先生との出会いがありました。今では少しずつ慣れ、安心して遊んでいる姿が見られます。藤色さんはいよいよ最高学年。「こっちだよ!」と自信を持って、桃色さんにおもちゃの片付け方を教えてあげたり、支度に手を貸してあげたりと頼もしさが感じられます。これからまた、それぞれの学年の子ども達が新しい体験を積み重ねながら逞しく成長していく姿を見られることをとても楽しみに感じています。
赤色さんも入園して、お母さんから離れての幼稚園生活が始まり、早くも3週間が経ちました。最初は緊張しながらの登園時の挨拶でしたが、始まる一日を楽しみにした表情で、自分から「おはようございます!」と挨拶をする様子が増えてきました。
室内遊びでは、羊毛でつくったご飯や、遊び紐に色ごとに果物の味をつけたものを教師のところに「食べてね!」と持ってきたり、木の枝に紐をつけて釣竿にして魚釣りをしたりと見立て遊びを楽しんでいます。遊びの関わりの中で、少しずつ友だちを知る様子も見られるようになりました。戸外では、ジョウロで「大きくなあれ!」と花に水をあげたり、池の鯉を見に行ったりと自然と触れ合い、砂場では大きな鍋にたくさんの砂を入れて、大きなご飯を作ったり、生き生きと遊んでいます。縄で力比べをしたり、園庭を力一杯走ったり、板で道を作ってその上でバランスをとりながら歩いたりと、活発に身体を動かす遊びも大好きな子ども達です。
年少児は園生活を同じリズムを繰り返し過ごし、いろいろなことに気付き、自分で出来るようになってきます。今では、自分のマークや場所を覚えながら、少しずつ身支度の順番もわかるようになってきました。わからないことや、困ったことがあるならば「手伝って」と教師にお願いを言葉にして伝え、一緒に覚えていきます。これから、泣いたり笑ったりたくさんの体験をしながら心も身体も大きくなっていくことでしょう。年少の1学期、私たち教師はその時にあった言葉掛けや、遊びを広げていく為に提案をしながら、子どもが安心して過ごせる環境づくりを心がけていきます。
虹組 担任 川満 愛衣