2019.1.28

担任コラム
 3学期になり、子どもたちはますます元気に登園しています。
特に年長児は、手足が伸びて 顔つきも変わってきたように感じます。
 
 冬の手仕事で、年中児はボンボン、年長児は織り物をしています。  ボンボンに関しては、年少時にも経験しておりますが、その時期は輪に巻きつけるという単純な動きの繰り返しが楽しく、皆さん 鞄飾りを作りました。
 
 年中では、輪が大きくなり、毛糸の色が増えました。毛糸を結ぶことができる子も増えて、できない子の分も結んであげたり、子ども同士で声をかけ合う姿も見られます。
「沢山巻くと、まんまるふわふわのボンボンになるよねー」「そーだよね。」
「? ふーけーよ かっぜ♪」お喋りしたり 歌ったりしながら、手を動かしています。
出来上がりますと、首飾り・鞄飾り・髪飾りから選んで、教師が仕上げをします。
 
 年長児は、織り物でポシェット・マフラー・ベルト・財布から作りたい物を選びます。
「かっこいいベルトを作りたい!」「ポシェットがいい。」「~ちゃんと同じがいいからマフラーにする」理由はそれぞれですが、何事もイメージを持って始めるというのが年長児の在り方です。
 織りは、縦糸に毛糸を上下にかけていくという、集中力と根気の要る作業です。
「毛糸が山と谷をお散歩するよ」子どもたちは、それぞれ好きな色を選んで 織りを進めていきます。始めは上下にかけるというのが難しい子もいましたが、教師の傍らで1段1段確認しながら進めたところ、3日から1週間後には分かるようになりました。
また、織りの段が増えていくのが楽しく、色あいもそれぞれで、様々な色を選んでいる子もいれば、始めからこういう模様にしようとイメージがあって進めている子もいます。
 
 さて、園では季節に合った様々な手仕事を行います。それぞれの学年で、その年齢の発達に合った物を、素材・品質を厳選しています。そして、教師は準備を数か月前から行い、動線、物の配置等 子どもの混乱がないように、どのような手順で行うかを考えます。(これは普段の保育でも、水彩、活動に応じて、常に考えるべき点となります。)
そのような大人の思考的な在り方を、子どもは無意識ながらも体験し、生き生きと楽しく活動する事が、子どもの思考力を育てていきます。
 
 年長児に憧れている年中児は、織りをしている姿を見て、ご自宅で「やりたい。」と
言っているかもしれません。そんな時は、「藤色さんになってからの楽しみだね。」と話してあげてください。
 子どもたちが、いつも その時々の活動を新鮮に喜びをもって取り組めるよう、今後も一つ一つ丁寧に行っていきたいと思います。
空組担任 佐々木美登里

2019年1月28日

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