朝の空気に爽秋の気配が感じられる頃となりました。
特に今年の夏は、酷暑でしたから小さな秋の訪れが心地良いですね。
長い夏休みが明け、子ども達は少しずつ園生活のリズムを取り戻し、友だちや教師と好きな遊びを存分に楽しんでいます。
2学期が始まって、まず感じている事は体がぐんと大きくなり、動きのある遊びがよりダイナミックになってきた事。
今までは、なかなか自分で持ち上げられなかった大きな丸太をぐっと持ち上げ運んだり、鬼ごっこではただ「走る」という楽しさから「鬼を捕まえるまで走る」楽しさへと変わってきています。教師と一緒に楽しんでいた木の枝に吊るしたブランコも、「先生見て!」と手助けなしで自分の力でよじ登れる様になりました。
年少組では言葉も発達してきて、1学期に比べ玩具の貸し借りや友だちとの関わり方も上手になってきています。
「これ貸して」「いいよ」だけでなく、もう少し使いたい時には「このカレーが出来上がったら貸してあげるね」「終点の駅に着くまで待っててね」「これはまだ使うから、こっちのを貸してあげる」と子どもたちの中で工夫をし、微笑ましいやり取りが繰り広げられ遊びが進んでいます。
生活面でも先の行動への見通しが持てる様になり、素話の前には「お話の席に椅子を並べるね」と運び出したり、昼食の準備で子どもたちが机を拭いたり、食後には机の下の掃除をしたりと自分たちで生活を進めている感覚が見受けられます。教師が衝立や机を運ぼうとするとすぐに気づき、何も言わなくてもさっと手を貸してくれる事も増えてきました。自分の身の回りのことが出来るようになった分、視野が広がり、周りへの意識が出てきているのですね。子どもたちのそういった意欲を十分に認め、自信に繋げていきたく思います。
さて、いよいよ運動会が近づいてきました。各学年遊びの中で、運動遊びやかけっこ、リレーなどを行なっています。
伸びやかに成長し、力がついてきた身体。土手の散歩で長い距離の草道を歩いたり、バッタを追いかけて坂道を登ったり、芝生の凸凹の道をジャンプしたり、自然の中で遊びを通して力強くなり細かい動きにも身軽にこなせるようになってきたので、跳び箱や功技台を使った運動会ごっこにも前向きな気持ちで一生懸命に取り組んでいます。
年中組は、去年よりも難しい事に挑戦し、年長組は、クラスの友だちと力を合わせて頑張っています。
本番では、それぞれが一段と成長した逞しい姿を見せてくれる事と思います。
運動会当日は、大勢のお客様の声援が子どもたちの力になります。緊張した姿や思うように出来ない場面でも、暖かい拍手で後押しして頂けると幸いです。運動会が心に残る一日になるよう、職員も力を合わせ精一杯勤めて参ります。
星組担任 加納みのり