先日、収穫祭(おにぎり・重ね汁作り)に向けて、お米の脱穀をしました。
子どもたちと稲から米を取ってすり鉢に入れて、すりこぎでごりごりと擂ると、もみがらが外れて玄米が顔をだしてきました。「お米だー、なんで?」「あー、お米食べたいー」「おなかすいたー」近くにいた子どもの声で、遊びに夢中だった子たちも集まってきました。
そこで、すり鉢を持って押さえる方、すりこぎでお米をする方に役割を分担して、順番で脱穀をしました。米ぬかのいい香りがしました。
さて、収穫祭当日は、朝から大鍋でご飯を炊きました。子どもたちは、お野菜を1品ずつ手に持って登園して、ざるに置きます。「かぼちゃ食べたことあるー」「にんじん食べたことあるー」…普段よく食べていることでしょう。
私がしめじをちぎっていると、3人の子が「やりたいー」と来ました。椅子に座って作業をしていると、後から2人来ました。「椅子がなーい」と言うので「立ってできるよ」と伝えると、その場で立ってやりはじめ、料理人のようでした。 白菜もちぎってみました。 普段包丁で切っているので、ちぎるのは子どもの時以来でした。なかなか肉厚で、白い芯の部分は力が必要でした。縦2、3本に割ってから一口大にちぎると、子どもも真似をしていて“パキッ”と音がしました。その汁が○○くんの顔に飛んだので、ほほをなでるとにっこりしました。
ごはんが炊きあがり、蓋を開けると皆が見に来ました。「かきまぜるんだよー」
「あついー」「おいしそー」「早く食べたいー」ボウルに分けて少し冷ましてから、おにぎりを作りました。(食の会の方に お手伝いに入って頂きました)
手をお皿にしてラップを置き、その上にごはんをのせました。温かいごはんをゆっくりラップで包み 握り、まんまるおにぎりができました。
更におせんべいのように平らにして、「ぺったんこおにぎりー」と○○くんが言うと、2人の子が真似して作っていました。何度もぺったんぺったんと手で押していたので、五平餅のようになっていました。
散歩から帰ってきて、お食事の用意をしました。
スプーンとおしぼりを用意して手を膝にして待つと、お母さま方が重ね汁をよそってくださいました。皆が揃ったところで、?秋はいいな を歌い、お祈りをして頂きました。「美味しいね」「玉ねぎ好きー」「大根もってきたんだけど、どこだー?」「かぼちゃ ないよー」どうやらかぼちゃが溶けて、大根がかぼちゃ色に染まっていました。「これが大根だよ」と教えると「へえー」と言い、にっこりして食べました。重ね汁もおにぎりもおかわりをして食べる方が多く、おにぎりは1人2個から4個食べて殆ど完食しました。普段あまり野菜を食べないという方も、皆と一緒で楽しい雰囲気なので 食べられた子もいました。
お家で、夕食作りのお手伝いをしている方もいることでしょう。
また、夕食の準備の時は、子どもがひとりで静かにいられるようにテレビを観せてしまいます という声も伺います。
年少時から、ぜひお手伝いをさせてあげるといいですね。
玉ねぎの皮を剥く、青菜をちぎる、こんにゃくちぎりも 指先を使います。(短冊状に切ると、ちぎりやすいです)
テーブルに、お箸やお皿を並べたりするお手伝いも良いですね。
そして休日には、土鍋やお鍋でごはんを炊くのもおすすめです。
食は、人に良い と書きます。外の物を自分の中に取り入れる行為です。
食べられる物が増えると、人との関係も、他者を受け入れる・話し合って友好的な関係を築くこと にも繋がり、将来の人間関係を豊かにしていきます。
星組担任 佐々木美登里