紫陽花が幼稚園や町に綺麗に色を添えています。それぞれの場所で様々な色や形に魅力を感じます。
藍染のコースターを作りました。藍は雑草の一種で世話がなくとも伸び伸びと強く育ちます。今年も藍の葉が元気よく生長しました。子ども達は途中で葉が切れないよう、一枚一枚を葉の根元から大切に3枚摘みました。それを絹の生地の上に思い思いに並べ、葉の上からラップをかけ、藍の葉を木槌でトントンとたたきます。「まだトントンする?」「早く見たい!もういい?」と木槌でたたいた箇所が気になっていました。ラップと藍の葉をとってみると「すごいね!」「出来た!」とコースターに染まった色を見ると、満足そうな子どもたちでした。藍染は園庭の梅の木の下の木陰に御座を敷いて行いました。その日は梅の実がぽとんと落ちていたり、梅雨、そして夏の訪れを感じられるような心地の良い風が吹き抜けていたりと、季節の変化も感じられました。
今、七夕会に向けて、笹飾りの製作をしています。和紙染めで天の川、そして夕涼み会の為にうちわと提灯の色も染めました。和紙をくしゃくしゃに丸めて水につけて絞り、それを赤・黄・青の絵の具にちょんちょんと良い加減につけて、広げていきます。広げた和紙をみると水の絞り加減、絵の具のつけ加減で色味がそれぞれ異なります。友だちが染めている様子をじっくり見ていて綺麗な色に染まっていることに感動している子がいたり、自分が染められる時が来るまで首を長くして待っている子がいたりと心豊かな時間となりました。糊の調節をしながら作った三角つなぎ、四角つなぎ、吹き流しなど、個性の見られる作品が出来上がっています。七夕会では、そのような温かな素敵な飾りを楽しみながら過ごすことができることと思います。
入園から3カ月が経ちました。子ども達は毎朝、保育室に入ってきて友だちと出会えることを楽しみにしています。遊びの中で、「貸して。」「いいよ。」「ありがとう。」時には「ごめんね。」と言葉で伝えられることも増えてきました。季節を感じながら散歩に行ったり、製作をしたりと毎日を新鮮な気持ちで過ごし、ひとりひとりの成長を大切にしていきたいと思います。
花組担任 髙橋愛衣