厳しい寒さの中にも、身の引き締まるようなすがすがしさを感じる日々です。
先日、年長児と新潟県浦佐へ2泊3日の「冬合宿」に行ってきました。
今年は、一週間ほどの短い期間の中で雪が降り積もったので、雪質はやわらかく、圧雪車の通っていない道を歩くと、ずぼずぼと足が沈みこみました。そんな中、子ども達は誰も歩いていない新雪のふかふかの道を選び、全身で雪の感触を味わっていました。
クラスのみんなが入れる大きなかまくら作りや雪合戦、そり滑りに雪道散策など雪遊びを満喫しました。十分に雪遊びし宿に戻った後も、お部屋ではトランプで“ばば抜き”をしたり、すごろくゲームやジェンガ―、おはじき、折り紙など各々がやりたいことを友だちに声を掛け合い、ゆったりと過ごしました。大人の提案なく、自由に伸び伸びと過ごせていた姿に年長児としての逞しさや心強さを感じました。
さて、新幹線の中で子ども達は、あやとりや蜜蝋粘土をして過ごしました。あやとりは、紐一本という手軽さでいつでもどこでも遊べます。二人組で“ふたりあやとり”、一人で“よんだんはしご”や“ゆびぬき”、“ゴムからの連続技”など器用に手先をうごかして楽しんでいました。このあやとりをはじめ、折り紙やお手玉など昔から受け継がれてきた伝承遊びには楽しみながら自然と知能が鍛えられる要素がたくさん含まれています。大地組では、三学期に入りクラスで“羽根つき”や“こま回し”、“凧揚げ”などのお正月遊びをみんなで楽しんでいます。羽根つきの羽はムクロジの種子をトランスパレントで包みゴムでとめた簡易的なものです。また、羽子板もお部屋にあるおもちゃの薄い木の板を用います。板に羽が当たった「コン、コン」という音の響きが心地よいです。遊び方は、二人組で打ち合いをしたり、一人で連続打ちをしたりと様々です。羽根つきでは羽の距離感や板に当たった時の重さ、紐こま回しでは、紐を巻き付ける時の手首のしなやかさ、紐を引く時の強さ等、手先の感覚を通して指先から伝わってきます。このように子どもたちの感覚が様々な体験を通して研ぎすまされていきます。
今後も日々の保育の中で、子どもたちの感覚がより豊かに育まれますように、努めてまいります。
たてわりクラスは約3週間の年齢別活動がはじまります。横割りになる良さを活かしながら、一人ひとりの子ども達の成長に繋げられますように大切に過ごしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
大地組担任 八巻友香