梅雨の晴れ間に園庭に出ると、真っ赤に色づいたトマトや大きく育った胡瓜、いんげんに、子どもたちは、目を輝かせ生長を喜び、収穫を楽しみました。
クラスで植えた、いんげんを塩ゆでして食べた際、「こんなに美味しい、いんげん食べたことないよ!」「甘くておいしい!」「僕たちが植えて育てたからだね。」と、子ども同士の会話が広がっていました。
さて、7月には、七夕の会があります。
それに向けてクラスでは七夕飾りの製作をしました。
各学年、発達に合わせた内容のものを取り入れています。ちょうちん作りでは、年中児は色紙に手でちぎった色とりどりの和紙を糊ではり、筒状にします。
年長児は少し硬い色紙を半分に折り、はさみで均等な幅の切り込みを入れ、広げたものを芯の筒に糊付けします。製作で使用する糊はでんぷん糊で天然素材から作られています。指で糊の感触を確かめ、量を加減して使います。初めは難しく、手がべたべたになってしまったり、少なすぎて、うまく貼れなかったりしますが、体験を通してちょうどよい加減を学んでいきます。するとセロテープとは異なった出来上がりの美しさや使いやすさに気が付いてきます。七夕製作に向き合い、じっくりと作り上げる過程を通して、手先を起用に使う練習にもなり、集中力もついてきます。この時期に相応しい製作です。
また、毎日行うライゲンもこの時期は七夕のものをしています。
ライゲンの終わりには、子どもたち3~4名と四季のテーブルの夜空に星を飾ります。クラスのみんなが星を飾り終わると、一面の夜空が輝きます。
さらに、たてわりクラスの七夕の会は、静かな空間の中で、笹の爽やかな香りや、ちょうちんの暖かい灯り、星の夜空など五感を通した神聖な体験ができるように工夫しています。日本の季節のお祭りを親子で楽しむ貴重な時間になるでしょう。
一つ一つの体験に意味があり、子どもの豊かな感性を育みます。
大地組担任 八巻友香