今年は暖冬が続き、昼間は春のような暖かなお日様の光が降り注ぐ日が多くありました。そのような中でも先日の寒波でようやく東京にも冬らしい風が吹いたように思えます。冬休みを終えた子どもたちは、あっという間に幼稚園のリズムを取り戻していきました。
3学期に入り赤色さんは、どんどん周りが見えるようになっていき、友人関係が深まっていきました。1,2学期は大人が間に入りながら言葉のやり取りをしていた子どもたちですが、最近は登園すると「一緒に遊ぼう」と自分から声をかけに行きます。遊びも一つの遊びを深めることができるようになり「昨日の続きをしよう」と子どもたちから声が上がることもあります。最近花組では木の棒をお皿の中でぐるぐると回し、白い羊毛を巻きつけて「綿あめ屋さん」が開店します。お客さんが来ないと自分たちで籠に入れ、「綿あめはいりませんか?」と売り歩き、みんなが食べるのを嬉しそうに見ています。その横では男の子たちが椅子や机に板を渡して道路を作っています。一つの形が出来上がっても満足することなく、「ここは板にしたら?」「そうしよう!」とみんなで声をかけながら、どんどん違うものを作り上げていきます。最初の頃は手に巻き付けて腕輪にしたり、電車ごっこに使われていたあやとりも、今では「ほうき」や「2段梯子」に早変わりし、「先生、作って」ばかりだった粘土もケーキや動物などの姿に変化します。指先が器用になるとできることも増え、上着のボタンやチャックも自分で行えるようになりました。できることが増えるとそれが子どもたちの自信になり、日々成長していく子どもたちの姿がとても逞しく見えます。
クラス全体としてまとまりが出てきた3学期。子ども同士の関係を大切にし、何か困ったことがあったときはすぐに手を差し伸べられるのように配慮をし、日々の幼稚園生活が楽しいものになるように努めていきたいと思います。
花組担任 坪井亜希子
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