2015.5.28

担任コラム

 爽やかな風に、太陽の日差しが眩しくなり、今年も種まき・草花遊びに最適な季節がやってきました。縦割りクラスでは、花や野菜の種まきを楽しんでいます。

先日は、「風船かずら」「かぼちゃ」「朝顔」の種をまきました。それぞれの種を子どもたちに見せると、「この種は、かぼちゃに入っているから、かぼちゃの種でしょ?」「これは、風船かずら。去年も見たから知っているよ!まんまるに白いハート柄、だからまん丸の風船ができるのかなぁ。」、赤・青・紫三色の朝顔の種を見せると、「種を見ただけじゃ、咲く色はわからないね、、、家の図鑑に載っているかも。」と、興味深々でした。そして、シャベルで柔らかく耕した土に、指で一つずつ穴を空け、種まきをしました。

年長児になりますと、発芽まで気長に待てるようになり、育てる責任感と喜びがもてる年齢となりまので、自分の鉢に朝顔の種をまき、自宅に持ち帰ります。

           

さて、土手では、たくさんの草花が咲き、子どもたちを楽しませてくれています。

花びらの先端から、ほんのり甘味を感じる「アカツメクサ」を友だちと一緒に摘んで「疲れた時はこれを飲んで休憩だ!」と言って蜜を吸ったり、背の高さまで伸びている「大根の花」の中を探検したり、「わたげ」をとばして遊んだり、「へびいちご」を摘んで楽しんでいます。

そして、最近咲き始めた花冠作りに丁度良い、シロツメ草を年長児が摘んでいると、隣に居た年中児が「そんなにたくさん摘んだらなくなっちゃう!」と言っていました。すると年長児は、「向こうにも咲いているよ!それに、去年もたくさん摘んだけど、また咲いたから、来年も大丈夫。それに、この葉っぱ(クローバー)は冬にも咲いていることがあるよ。だから絶対なくならない。」と話していました。「そうなんだ。」と年中児は、少し安心した様子で、担任が花を編む様子を見ていました。その隣で、年長児が、今年は「作り方教えて!」と言って、男の子も、担任と一緒に花冠作りを楽しんでいます。

 担任が後ろから手を持ち、「親指で花を抑えて、左~右~全部一緒♪」と言いながら、編み方を教えると「あ~わかってきた!」と手順を覚えていく年長児たち。友だち5~6人で、「お母さんにあげよう!嬉しい!って言うだろうね!」と話しながらも手が器用に動きます。

「茎が長いと編みやすいよ!」「花の下が茶色いと、茎が折れやすいから、真っ白な花が良いよ!」「先生に聞いたら、ピンクの花は、折れやすいから、添えるだけにして、その上から同じ様に編むんだって!」など、発見や工夫、情報交換する姿が見られます。また、「編んでいたら、花が‘もこもこ’になっちゃった!」と冠作り初挑戦の子どもが、花が密集してしまった様子を見せると、他の子どもたちが、「羊みたい!」「これは、‘もこ編み’だね!」と言い、間隔を空けて編んでいた物を見て、「これは‘離れ編み’!」と名前を付けて笑い合っていました。

 

子どもたちは、種まきや草花遊びを通し、手をかけて植物の世話をする体験から、「いのち」を育てる苦労や、育てた食物を収穫して食べる感動とありがたさを実感し、育てる喜びや「いのち」の不思議さを発見し、工夫を加えて花冠づくり等、遊ぶ楽しさも味わっています。草花との触れ合いは、季節感を育て、大地の恵みに生かされていることをからだ全体で学び、心を豊かにしてくれるものだと感じます。                                 

空組担任 伊藤 奈津子

2015年5月28日

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