2015.2.25

担任コラム

 厳しい寒さが続いた2月でしたが、花々の芽が大きく膨らみ始め、春の訪れを少しずつ感じる季節となりました。

先日、3歳児クラスですいとん作りを行いました。1人1種の野菜を持ち寄り、お手伝いのお母様に野菜スープを作って頂きます。その傍らで、担任がすいとんの生地作りを行いました。作業を始めるとすぐに「何を作るの?」「お豆腐かな?」「だんだん1つになって(まとまって)きた!」とロフトの上や担任の傍でよく観察していました。

成形時には『生地を丸めてから細長く伸ばすよ』と見本を見せるとすぐに「美味しく出来るかな」「ころころころころまーるまる」「美味しくなーれ」とおまじないをしながら、手先を細かく動かし丁寧に行っていました。

 保育室でお料理をする日は子ども達の遊びもご飯作りが多くなります。それぞれのお家からトントントンと包丁の良い音が聞こえ、赤ちゃんにご飯をあげたり、友だちを家に呼んでパーティーが始まります。お料理だけでなく、お家の中の飾りつけも丁寧に行います。紐を渡して結び布を掛けてカーテンを付けたり、輪飾りのように紐をひっかけ花飾りをつけていきます。お客さんが来ると「飲み物何がいいですか?ビールもありますよ」とおもてなしをする姿が沢山見られます。

子ども達の経験した事・感じた事全てが遊びに繋がり、その遊びを通して想像力や感覚が育っている事を実感し、日々の積み重ねの大切さを感じます。

 子ども達が入園してから1年が経とうとしています。上着をかける・箸を持つ・靴から上履きに履き替えるといった生活習慣、泥団子作りやビーズ通し・紐結び等の遊びの中で、自分がやりたいと思った事が大人の手を借りずに自分で出来るようになりました。子ども達は『よく働く手』を身につ、自信を持って、主体的に活動する姿は生き生きとして輝いています。春になり、進級する日が楽しみです。

子ども達と過ごす残りの日々を、大切に過ごしていきたいと思います。

 

虹組担任 齋藤清香

 

いくらか寒さも緩み、子供たちも上着を脱いで遊ぶ日が多くなってきました。

紅梅の美しい今日この頃、春も もうすぐですね。

縦割りクラスは2月上旬から年齢別活動がありました。

年中児が2クラスに分かれ、いつもとは異なる雰囲気の中、3週間共に過ごしました。始まってすぐの登園の挨拶では、少しドキドキしている表情がありましたが、日を追う毎に握手と声の調子が、元気よく力強いものに変わっていきました。

 クラスの流れや片付けの仕方等、保育室や担任が異なることで、初めは戸惑っていたものの、すぐに順応してくれた子ども達。友達同士教え合ったり、長いベンチや大きな机も「2人じゃ無理だよ。あと2人手伝って!」、、、声を掛け合い、助け合う姿が日常の随所に見られました。また、昼食時の机拭きやお茶の配膳等、今まで年長児がやってくれていたことを“今、自分たちで出来るんだ!”と、自信満々に手伝ってくれています。4月からは藤色になる自覚が芽生えてきているようで、頼もしい成長に心から嬉しくなりました。

 外遊びの日には、お相撲や、はないちもんめ。バナナ鬼や氷鬼等、集団ゲーム遊びをたくさん取り入れました。ルールを初めに一つ一つ確認しながら行うことで、子ども達全員が理解し、衝突なく楽しむことができました。追いかけたり、追いかけられたり、仲間を助けたり…喜怒哀楽を全力で体感しました。思い思いで夢中になる、砂遊びやおままごとも楽しいですが、“みんなで遊ぶと楽しいね!”と大きな達成感を共有できます。そして

思いがけず、友達のいつもと違った一面を知るきっかけになると良いなと思います。

 年中児だけで園外保育(水族館)も楽しみました。前日に大きな模造紙にクラス皆で水族館の絵を描いて期待を膨らませていきました。色とりどりの魚やクラゲ、タコやワカメ…。中には潜水艦の絵や、海に浮かぶ島を描く子ども達も…。模造紙の大きな海に皆で遊びに行ったような気分になり、完成をクラスの皆で喜びました。当日、館内でもグループ毎で集中して鑑賞することが出来、様々な発見、驚きに心が大きく動いたことでしょう。又社会マナーを守り、自分だけでなく集団で行動する事が、より意識付いた遠足になりました。

 年齢別活動で見せてくれた大きな成長は、子ども達も自身で感じていることでしょう。日々の経験を成長の糧に、4月からは年長児として大きく羽ばたいてもらいたいと思います。自信を持って進級につなげられますよう、残り少ない日々を大切に努めていきたいです。どうぞよろしくお願い致します。

 

 光組担任 髙宮美月

 

 

年長児は、「けやき」と「さくら」グループに分かれ、「仲間と話し合い・協力する体験を積み重ねる」ということを意識して、「カレー作り」「おうち作り」を活動の大きな柱として過ごしました。

 まずグループ内で6~7人のチーム決めをするため、男女の数と、「大地・光・空組」が均等に分かれる様に子どもたちに伝えました。すると、始めは気心の知れた友達とペアになり、そこから、「何組が足りないか。男女の数は一緒か。」と確認し合ったり、誰がほかのチームへ行くか等話し合い、「〇〇ちゃんとは、仲良しで、いつでも遊べるから、私が他のチームへいってもいいよ。」など気持ちを譲る姿もみられました。

そして、メンバーが決まると、続いてチーム名を考えました。メンバーが「共通して好きな物」や、「共通して得意な事」、「練習して上手になりたい物」、そして、「男女で出た名前をひとつに組み合わせた名前」など、話し合ってそれぞれが納得できるチーム名をつけました。

こうして、チーム名が決まった子どもたちが始めに取り組んだ活動は、「カレー作り」でした。チームでひと鍋のカレーを手際良く作るために、事前に、鍋に「油」・「きのこ」・「野菜」・「水」・「りんご」・「カレー粉(2名)」を入れる係を決めました。係を決める際、「〇〇くんは、チーム名を譲ってくれたから、一番初めにやりたい役割を決めていいことにしない?」「7つ役割があるけど、僕たちは6人チームだから、水は皆で入れることにしよう。」など、知恵を出し合いながら決めていきました。役割分担に困っているチームには、少しヒントを与えると、次々といい考えを思いつく姿が見られました。

当日は、チームごとに、お母さんが1人お手伝いに付いてくださいました。お母さんに、基本的な包丁の扱い方から、「硬いものは包丁を上から押さえる様にして切る方法」や「みじん切りの仕方」などを教わりながら野菜を切っていきました。「この大きさなら、赤色さんのちいさなお口にも入るね。」「玉ねぎって生だと目にしみるけど、煮ると甘くなるよね。がまん。がまん。」「なんだか、もう美味しそうに感じてきた!」など出来上がりを楽しみにしながら取り組んでいた子どもたち。切り終えると、役割分担どおり鍋に材料を入れていき、水を入れて煮込みました。煮込んでいる間に、作業を終えたまな板を洗ったり、机を拭いたり、床に落ちた欠片をティッシュで拾うなど、清潔にすることもお母さんに習い、行いました。野菜の甘い香りが漂うお部屋の中、りんごをみじん切りして、野菜が柔らかくなるのを待ちましたそして、隠し味のりんごとカレー粉を入れ、よくかき混ぜて完成しました。

クラスに戻り、カレーをひとくち食べると「美味しい!!!」友達と顔を見合わせ、あまりの美味しさに手を握り合い、笑顔がこぼれました。「皆で頑張って作った気持ちを思い出すと、美味しくてたまらないし、お母さんにも食べさせてあげたい!」「今頃、赤色さんも桃色さんも喜んで食べてるかな。」と大好きな人にも同じ気持ちを味わって欲しいという、気持ちが伝わってきました。

そして、今回作った手順を振り返り、「野菜を切って、油で炒めて、水を入れて・・・もう自分たちだけでお母さんに作ってあげられるね!!火を使うから、お母さんがいないとだめだけど!」と笑い合ったり、「入れたはずのりんごがない、、、だから隠し味っていうのか!」と発見をしたり、美味しく楽しくいただきました。廊下では、桃色さんが藤色さんに抱きつき、「とっても美味しかった!ありがとう。ごちそうさまでした!」とお礼を言うと、藤色さんは「どういたしまして!」と得意げに、嬉しそうにしていました。

年長児にとって、残り僅かな幼稚園生活となりましたが、これまで遊びと生活を中心として積み重ねてきた体験が、力となり、「仲間と協力する活動」に活かせる様になってきた事を実感します。成長が著しい年長児に、これからも仲間を意識した活動を通し、友達の気持ちを汲み取ったり、相手に伝わる様な自己表現の仕方や、状況整理が出来る様、子どもたちに向き合っていきたいと思います。

 

さくらグループ担当:伊藤 奈津子

2015年2月25日

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