風薫る5月。暖かな日差しが気持ちの良い季節になりました。新年度から3週間が経ち、ドキドキしていた表情も少しずつほぐれ、新しい環境に溶け込んできたように感じます。縦割りクラスでは、年長児が慣れ親しんだ保育室の使い方や片付け方、机や椅子の設定準備等々…率先して取り組み、年長児としての自信や自覚の芽生えが感じられます。
はじめは、周りの遊びを慎重に見ていた年中児も、徐々に顔なじみの友達を介し、おままごとや電車ごっこ等、3~4人でのごっこ遊びを展開する姿が見られるようになりました。
一方で、保育者の側に居ることで安心する子どももいます。手仕事をする保育者の近くで満足すると、また友達の輪に入っていく子どもや、手仕事に興味を持ち、「やってみたい」と真似ようとする子ども等。日によって、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、“今”を楽しめるよう、目配り・気配りに留意しています。
この時期の手仕事は、こいのぼりの縫いつけを子ども達と楽しんでいます。大きな白い布に絵の具で模様をつけ、端を縫ってしっぽの形に切ると、こいのぼりの完成です。
針と糸に馴染みのある子ども達は、小さな指先で器用に進めていきます。それを見ていた周りの子ども達も、「ボクも」「私も」と一針一針、丁寧に縫っていきました。
段階を踏んだ過程を得て、完成を皆で喜び合うことが出来ました。同じ時間、同じ体験をくり返し、共有することで、クラスの絆もより深まっていきます。
縦割りクラスでは、一年間、二年間の大きな見通しの中で、子どもの成長を見守っていきます。ご縁の中で繋がった子ども達が、共に育ち合って過ごせますよう、心を込めて努めさせて頂きます。
光組担任 高宮 美月