2013.11.27

担任コラム

 昨年より作られた未就園児クラスが、より充実したカリキュラムに整えて、二年目に突入しました。前期を終えてゆっくり振り返る間もなく、11月からすでに後期が始まっています。

 

 5月からの前期は8月の夏休みを挟んで半年にわたってのクラスとなりました。その間に、おひさま(お子さんをお預かり)クラスで泣き通しだったお子さんは、涙が止まって遊びだし、保育者と楽しく会話をするようになりました。砂場のおもちゃがたっぷり入った重たいカゴを、ちえの実前まで運び、片づけを最後までするようになりました。おやつが配られるのを待つ間、隣に座る友達の肩をさすって「静かに待とうよ」と、諭すようになりました。おむつでふくらんでいたお尻が、パンツになってスッキリすると、意識の目覚めで突然に言葉数が増えていく様子も間近に見ることができました。

週ごとにみせてくれる変化に、驚きと感動の半年でした。

 集会室のつばきとちえの実をつないだ保育室は、お家のようにしつらえています。お家作りの工夫はいくつかあります。機能に合ったコーナーや部屋作りをして、行動の変化を自然に促せるように配慮しています。例えば、遊ぶ部屋とおやつを食べる部屋を変える。入口のすぐそばにカバン棚がある。手洗場所のすぐ後ろにタオルかけを置く。ティッシュボックスのそばにゴミ箱がある。動線が理にかなっていることで混乱も減ります。

 これらは、おもちゃの棚の中にも活かせます。重いものは下段、軽いものは上段にしまう。コップやお皿など食器の段、木の実などのごちそうの並ぶ段など考慮して置き場所を決める。仕分けの作業は後に、整然とした思考の兆しにもなります。

 心穏やかに過ごし、「健康な心身作り」を促すことは、乳幼児教育=生まれてからの最初の7年間の要です。

 新しくお迎えする後期のクラスのお子さん、お母さまとも良い時間を過ごすことができますように子育ての一端を担えたらと思っています。(しばらくの間は集会室のたんぽぽ・やえに鳴き声がこだましますことをお許しください!)

未就園児クラス担当 平林 美和

2013年11月27日

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