2 月、たてわりクラスでは年齢別になって3 週間すごしました。年中児はまつぼっくり・どんぐりグループに分かれて生活し活動しました。
「いってきます!」と笑顔でお母さんに手を振り、各グループの部屋に登園する子どもたち。新しいと友達の名前もすっかり覚え、「昨日の続きをしよう!」と、あそびにとりかかります。
男の子は、離して並べた机の間に板を渡し、それをドアに見立て、スライドさせ、机の間から机の下に潜り、宇宙船ごっこがはじまります。机の下にはムートンが敷かれ、そこへ横になり、紐のシートベルトをつけて宇宙に飛び立ちます。「着いたよ!」と声がかかると板をスライドさせて宇宙に出ていきます。そして、作ったトンカチで釘を打ち、刷毛でペンキを塗り、つみ木の燃料を積んで宇宙船の修理を行います。
女の子は、つい立てに布を渡して、テントを作ると、布のドレスを着て、お姫様になって誕生日パーティーの支度が始まります。その隣には、赤ちゃんの病院もあり、様々な道具や魔法を使って診察や手当をしてくれます。
土手散歩には、年中全員で行く機会が多く。暖かい日には土手滑り、寒い日には鬼ごっこや大縄跳びを楽しみました。9 月に「どんぐり拾い遠足」に行った頃には、ルールの確認や鬼・順番を決める際に、大人の手助けが必要でしたが、今では、経験が積み重なって主体的に遊べるようになってきました。譲ること・交代することなどを提案する子どもたちが増え、困った時には担任に状況を説明して助けを求める姿も見られ、成長を感じました。
また、活動2 週目には、年中児だけでバスに乗って、「しながわ水族館」へ遠足に行きました。館内は、他のお客さんもたくさんいるため、「みんなで一緒に見る」という約束を具体的に伝えました。好き勝手に動くのではなく、仲間の気配を感じつつ、担任が「今はここを見よう」と決めた中で自由に楽しむことができていました。
そして、多種の魚に出会い、特徴に気付いたり、疑問を持ったり、先生に尋ねたり、自分なりに考えてみたり…さまざまな発見があったようです。
春には、藤色さんになる子ども達。普段は、年長児に助けてもらったり、譲ってもらう機会が多いですが、こうして学年で過ごしてみると、昼食の机や台布巾の準備を率先して行ったり、友達の涙を拭いて話を聞いたり、新しい環境を楽しんだりと、頼もしさを感じます。
年長さんの作ってくれたカレーを食べて「美味しかったよ!ありがとう!」と喜び、おうち作りを見に行くと「僕たちも早く作りたい!!」とわくわくしている桃色さん。元のお部屋に戻り、大好きな仲間、先生と過ごし、たくさんのあこがれを持って進級する日が楽しみです。
年中児担当 今井奈津子