今年は例年になく、都心にも雪が降り積もり、冬の寒さを一層、肌で感じることが出来ました。そんな中でも、梅の花は、一つ二つとつぼみを開き、春の到来を知らせてくれます。
3 学期が始まり、子ども達は、あっという間に園生活のリズムを取り戻していきました。冬休み中に、出来る事が増え、より自信をつけた一人ひとりの姿は、クラスでも、とても逞しく感じられました。
2 学期まで年長さんが率先していた、机や椅子運びを年中さんが…。そして、保育者が行っていた、お弁当前のお茶入れや、コップ並べを、今は年長さんがリードしてくれます。1日に見通しを持って、「先生、次はこれをするのでしょ!」「私、出来るから大丈夫!」等々、自信のある、前向きな言葉が多く聞かれるようになりました。又、年中さんがお茶をこぼしてしまった時にも、年長さんがすぐに席を立ち、布巾を片手に「大丈夫?ここしか濡れてないから、大丈夫だよ。」と、拭いてくれる姿や、「お茶、こぼれたから入れてきたよ。」と、お茶を汲みなおして、持って来てくれる姿に、相手への思いやりの気持ちはもちろん、心の余裕も出てきたように感じました。
自由遊びでは、冬休みの思い出や、冬合宿の中から、スキーのリフトや、かまくらのお家。おもちつきや、電車ごっこに夢中の子ども達。高い位置にひもをくくりつけ、小人が座るカゴに滑車を通し、もう一方のひもを低い位置に結びます。ひもが緩んでいたり、位置がずれてしまうと、スムーズにリフトが動きませんが、「もっと、低い位置にひもを結んだ方が良いんじゃない?」「この衝立に結ぼう!」「カゴが重すぎるのかな?」等々、よく話し合いながら、協力して遊びを展開させていきます。
子ども達同士の仲の深まりと共に、大人がいなくとも、お互いに話し合って解決し、楽しく遊ぶことの出来る時間が、多く持てるようになった3 学期は、保育者も手仕事をしながら、出来る限り陰で見守るように心がけています。
子ども達の成長を信じながらも、何か困ったことがあった時は、すぐに援助できるよう、お部屋の隅々に目と気を配り、最後の学期を、楽しい思い出で満たせますよう、努めていきたいと思います。
光組担任 高宮美月