木々の色づきと共に、枝葉から透ける青空も、日ごとに高さを増している様です。朝夕は冷え込み、冬の気配も感じられる様になってきました。
先月は、年中児のどんぐり拾いに年少児のお芋掘り等、秋の行事がたくさんありました。季節を巡ってその時期ならではの体験は子ども達の成長に繋がっていきます。また、楽しかったことがそのまま遊びに表れます。
花組では、お芋ほり遠足の後、「お芋ほりにいってきま~す。おみやげ持ってくるね。」と、お家ごっこの中で子ども達がよく話して遊んでいました。また、お芋に見立てた積木は籠の中に丁寧に入れられ、布団をかけていました。ある子どもの家では、掘ってきたさつまいもを寝かせて、甘くなるのを待っているとの事でした。
そして、お弁当にさつまいもが入っていると、「これ、お芋ほりで掘ったやつだよ」と口々に嬉しそうに話していました。
最近はお部屋遊びが充実してきました。机と机の間に板を合わせ、布でカーテンを作って机の下にはムートンを敷き、ついたてで細い道、エプロンの窓…等を作り、おばけ屋敷ごっこが流行っています。おばけ屋敷に友達を招待したり、隣のお家とくっつけて、おばけの寝るベットやトイレを作ったりします。面白い事に、一つのお家でおばけ屋敷が始まると、他の家で遊んでいた子ども達も集まって参加します。終わると、それぞれの遊びへ戻っていきます。花組の広いお部屋を子ども達が伸び伸びと使って遊べています。年少児もこの時期になりますと、友だちを意識し人と関わる充実感を感じとれるようになってきます。
先月はお日様が暖かい中、芝生の上でお弁当を食べました。子ども達は、この日をとても楽しみにしていて、喜んで準備をしていました。
秋晴れのすがすがしい空気の中で食べるお弁当はいつもよりさらに美味しく感じました。次の日も、「今日もお庭で食べる?」と目を輝かせて聞いてきました。
普段の保育の中で少し特別なことがあるのも、日々を意欲的に過ごす大切な機会になると改めて感じました。今後も様々な機会を子ども達に提供し、子ども達の感性を育んでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
花組担任 高山友香