残暑が厳しかった9 月も、コオロギや鈴虫の鳴き声や、木々の色づきと共に、秋の気配が感じられてきました。
新しい芝生に大喜びの子どもたち、そして虫たちは、共に園庭を追いかけっこしながら元気いっぱいの姿を見せてくれています。夏休み明けは、異年齢交流も盛んになり、おままごとや鬼ごっこ等も「入れて」「いいよ」と、言葉のやり取りがスムーズに展開しています。夏休み中の様々な経験が、自信や達成感、そして満足感につながっているからこそ、体のみならず、心も豊かに大きくなっているのだな…と感じます。
今月末は待ちに待っていた運動会です。何段にも重なる飛び箱や、横に渡したはしご。また、様々な組み合わせの巧技台にマット等々・・。冒険の内容は、学年によって異なりますが、どれも十分な魅力にあふれ、子ども達は積極的に取り組んでいます。
桃色さんの“かけっこ”では、どんどんと長い距離が走れる体力もついてきました。笛の合図を聞いてスタートする・まっすぐ走る等の、俊敏性や集中力も、繰り返して行う事で、自然と身についてきました。走っている途中に靴が脱げたり、転んでしまう事もあります。しかし、すぐに自分の力で起き上がり、ゴールを目指す姿は、とても逞しく、去年からの著しい成長が垣間見られます。今では、縄跳びをスタートの線にし、クラスの枠を超えて「よーい、ドン!」と、子ども達同士で“かけっこ”を楽しんでいます。
藤色さんならではの“リレー”は、周りで遊んでいる年少中児が、手を止めて見入ってしまうほど、迫力があります。広い円周を走る姿も、日に日に力強く、そして風を切るようなスピードに、応援しているこちらにも熱が入ります。応援の声が届くと、走っている藤色さんがチラッとこちらを見てくれる事も…!とても嬉しそうに、そして、ちょっぴり恥ずかしそうな顔に成長を感じながら、運動会への期待がますます高まっていきました。
沢山のお客様に見守られながら、温かい応援や拍手をパワーに変えて、子ども達も今しかない、ありのままの姿を見せてくれることでしょう。体を動かす楽しさを十分に感じながら、運動会当日も、楽しかった思いを皆で共有し、の一つとして、これからを生きる心の糧となってもらえたら嬉しいです。
10 月は、運動会と言う大きな行事を一つ終え、クラスのまとまりや、一人ひとりの更なる成長が感じられる事と思います。だんだんと深まる秋に色づく木の葉のように、十人十色に輝く個性を尊重しながら、園外保育や参観日、そして、60 周年のお祝い等、皆で一日一日を有意義に過ごせますよう、保育に励みたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
光組担任 高宮美月