夏を十分に感じさせてくれた蝉の声も、いつの間にかコオロギや鈴虫の静かな声に変わり、秋の深まりを日一日と実感しています。
4 月から新しく始まった園生活も、早いもので半年が過ぎようとしています。何もかもが初めてだった4 月から、今では当たり前のことのように、毎日のお支度や、お祈りをする花組の子ども達。1 日のリズム、1 週間のリズムの心地よさを感じながら安心して過ごしてくれているよう思います。そしてひと夏を超えて、より逞しくなった心と体は、子どもたち同士の交流をさらに深めてくれています。
1 学期は保育者がきっかけ作りをしていた“かくれんぼ”や“むっくりくまさん”、“かごめかごめ”等の集団遊びも、今では子ども達が自発的に友達を誘う姿が見られるようになりました。ところが、誘われたお友達のなかには、ホットケーキを焼くために大量の粉を混ぜていたり、ちょうど、お客さんを乗せた新幹線が発車をするところだったり…と、自分の遊びに夢中で誘いにのれない時もあります。そんな時でも、また違うお友達を誘ったり、気持ちを切り替え、別の遊びを始める姿が2 学期には見られてきました。日常的に起こる、小さなつまずきや戸惑いを、自分の内にある心のゆとりが、綺麗に洗い流してくれているかのような、逞しい成長を感じました。そして、少したって思い出したかのように「かくれんぼしよう!」と、私を誘って来た子どもと一緒に、かくれんぼを楽しんでいると、花組さんのみならず、藤色さんや桃色さんも仲間入りし、学年を超えて楽しむことが出来ました。
又、1 学期は線路やクワに見立て遊んでいた竹馬を、乗ってみよう、歩いてみようとする子ども達も出てきました。遊びの中でいつの間にか鍛えられたバランス感覚で、驚くほど早くコツをつかむ子ども達。乗れた時の晴れ晴れしい顔は一人ひとり自信に満ち溢れていました。フラフープでも、くるくると腰を使い、器用に回す姿に驚いてしまいます。身体の軸は心の芯と深い関わりがあると感じます。自分の内なる芯を大切に、これからもスクスク、真っ直ぐ伸ばしていってもらいたいです。
その他にも、今は身体を動かす楽しさを十分に感じられるよう、跳び箱や平均台を園庭の片隅に置き、子ども達が思い思いに楽しんでいます。しがみつき、よじ登り、バランスをとって、高みから下へ大ジャンプ!何度やっても飽きることなく、くり返す姿に周りのお友達も触発され、クラス、学年を超えて笑顔が沢山見られています。
10 月は、園外保育に運動会と、新しいクラスで始めて体験する行事が盛り沢山ですね。日一日と成長していく子ども達に寄り添い、初めてのワクワク、ドキドキ感を共有しながら、一人ひとりの楽しそうな笑顔が沢山輝きますよう、保育に励みたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。