3学期に入り、おたのしみ会やふれあい動物園、縦割りクラスでは冬合宿や年齢別活動など1年間の総まとめのような行事があり、卒園、進級が近い事を感じます。
3学期、虹組の子どもたちは、友達を求める気持ちが強くなりました。いつもと違う友達と遊ぶ姿や、一緒に散歩に行ったりお弁当を食べて、ついついその友達とおしゃべりに夢中になっている姿が見られます。そして、その広がりはクラスだけにとどまらず、これまで何度も花組と一緒に散歩に行っても、行った先でなんとなくクラスごとに遊ぶのが通常で、保育者が誘ってみても断られていたのですが、先日、虹組の子どもたちと『だるまさんがころんだ』をしていると『入れて!』と花組の子どもたち数人がやってきて、みんなで一緒に遊びました。年齢別活動中の桃色さんとは、一緒に散歩に出かけ、手をつないで歩いたり、また別の日には一緒にお弁当を食べました。少し一緒に過しただけで、桃色さんの存在が身近になった様子で、それからはテラスで会うと『あ!○○ちゃんだ!』と嬉しそうに手を振っている様子が見られました。
このような姿から、子どもたちの関心が、自分のことから始まって、虹組の友達のこと、花組の友達のこと、桃色さんのこと…と広がり、世界が確実に広がっていることを感じます。
この時期になると毎年のように、『もうすぐ桃色さん…?大きなお部屋、新しい先生…大丈夫かしら?』と母親になったような気分で、桃色さんになった子どもたちを想像して思いが巡ります。今は、幼稚園の末っ子で、頼りなくも見えますが、実にいろいろなことが出来るようになったのだとあらためて実感します。入園当初を思い返せば、扉を開けてすぐのトイレにも、みんなで電車になって行っていた子どもたちが、今では遊んでいる最中でも自由に『先生!トイレ。』と言って、足取り軽やかに行って帰って来ます。
新学期にピカピカの桃色バッチをつけて、今よりまた少しお兄さん、お姉さんになった子どもたちに会えるのを今から楽しみにしています。
虹組担任 青木綾子