落ち葉が舞い、冬の訪れを感じるようになってきました。子ども達はこの寒さにも負けず、毎日楽しそうに園庭を走り回って遊んでいます。
11 月、縦割りでは音楽会に向けての活動が主となりました。音楽会は、素話→ライゲン→劇ごっこと、順を踏んで進んでいきます。そして表現活動を楽しむと共に、子ども自身が自発的に取り組むことにも趣旨を置いています。
役を決めるときはみんなで相談します。友達と同じ役になることで、自信を持って演じられる子、藤色さんを模倣しながら役のイメージを作っていく桃色さん、一人でやりたい役に挑戦する子など、子どもによって取り組み方は異なります。そして個人差はあっても、どの子も役になりきって、のびのびと表現しています。
行事ごとに異なる仕方で自己表現をしている子ども達を見ると、その子にあった自信のつけ方が大切なことを改めて感じます。また、自分のことだけでなく、周りも見えるようになってきたことで、クラス全員で一つの目標を達成していく過程を楽しんでいるように見えます。子ども達の成長を嬉しく感じる活動です。
また、藤色さんは楽器遊びも行います。子ども達は楽器を弾く体験の中で、静けさと慎重さを学んでいきます。始めは弾き方も分からなかった子ども達ですが、繊細な楽器を、自然と慎重に扱うようになってきます。そしてきれいな音色に耳を傾けます。友達と息を合わせて行う場面でも、相手の呼吸を感じることができるようになりました。言葉だけではなく、相手の目や動きを見て気持ちをくみ取る体験は、これから先の成長においても非常に大切な要素です。楽器遊びを通して、一段と成長していく子どもの姿がありました。
さて、これから冬に向けてたてわりクラスでは、織り機やローソク作りなど、集中して取り組む活動が増えてきます。今度は子ども達の集中力が身につくよう、一人一人の活動への向き合い方を認めてあげるようにしていきたいと思っています。