今年の4月は寒暖の差が激しく、雨が降り、子どもたちはお庭に出られない日もありましたが、一方で保育室ではよく遊ぶことができました。子どもたちは少しずつ幼稚園生活に慣れてきている様子です。
縦割りクラスでは、広い部屋でテーブルやイスを組み立てて遊ぶ年長児の姿に、年中児はその様子を注意深く見ていたり、少しずつ思い思いの遊びを広げたりしています。
年長児は、昨年行ったこいのぼり作りやクッキー作り、和紙染め等、同じ繰り返しの活動に安心感を抱きながら取り組んでいます。新しくもらったスティッククレヨンに心を弾ませて、自由画をのびのびと楽しんでいる姿もみえました。年中児が違う動きをしていると、「先生!」と教えてくれます。「教えてあげて」というと、優しく伝え、年中児も気付くとすっと動きに変えていく姿に、子ども同士での育ち合う姿を微笑ましく思います。
年中児は保育者が仲介することや、身支度の声かけや補助が必要なこともありながら、共に生活をする友達が増え、自分の力で遊びや生活を広げていく楽しさを感じています。こいのぼり作りで針仕事をしている保育者をじっと見ているこども。「やってみる?」と声をかけると、一生懸命指先を動かし、新しいことに挑戦できる嬉しさを感じていました。年少組の1年間、個人のペースを大切に見守られながら育ってきた子どもたちが、大きいクラスの中で色々なことに気付き生活できるようになっていくでしょう。
この1年間の見通しとして、年長児は仲間意識が芽生える中で、友達の良さに気付き、仲間の意見を大切にしながら、自分に自信を持って行動できるようになっていって欲しいと思います。活動範囲の広がった年長児が人や物とより積極的に関わっていけるよう見守っていきたいです。
年中児は遊びの世界を広げていく中で、楽しさや喜びを十分に味わい、自分の思いや考えを表現していく中で、友達の関わりが一人一人の発達につながるように関わっていきたいと思います。
2学年が同じ空間で過ごすことで、子どもたちが共に育ち合い、喜びを感じていけるように、3才児との出会いや関わりも大切に見守っていきたいです。
空組担任 篠内みどり